オステリア トリオンフォをご存知ですか?
このブログで繰り返し取り上げてきたので、
行ったことはなくても知っていてくださるかしら?
そしてまた、わたしはこうして、トリオンフォのことを書こうとしています。
トリオンフォは、閉店しました。
ですから、宣伝がしたいわけではありません。
まして、食べたものを自慢したいわけでもありません。
単に、残しておきたいのです。
知っていてただきたいのです。
トリオンフォというイタリア料理とワインの店が、確かにこの街に存在したことを。
その歴史はあまりに短く、魅了されるべき多くの未来のお客を置き去りにしました。
レストランというのは、例え体調万全のプロフェッショナルでも、ひとりで営むのは至難です。
オーナーで、シェフでソムリエでサービスのプロ、立石滋氏の体調が、トリオンフォを支えきれなくなりました。
こんなことが凱旋して5年に満たないこの店に訪れるなんて、誰もが予期していないことでした。
もっともっと早い段階での決断を周囲は望んだことでしょう。
けれど彼はギリギリまで、いえ限界を少し超えるまで体を酷使し、お客様を迎えました。
そうして、2014年12月28日、トリオンフォは歴史を閉じました。
已む無い決断です。
静養が必要な体をトリオンフォから切り離すことで、立石さん自身は元気になります。
彼を知る人は、誰もがそれを一番に望んでいます...
ところで...、
どんなものを美味しい!と言いますか?
誰もが持っている曖昧な基準。
どんな料理を美味しいと認めなければならないか、
どんな料理を美味しいと認めなくてもよろしいか。
基準は日々変化を続け、成熟も衰退もします。
その基準をより正確にしたいと考えるなら...味わうほかありません。
酸いも甘いも、ピンもキリも。
写真で味を伝えることはできないけれど、近いものを伝えたい。
だから、
触れられる機会の少ない一流の皿の...画だけでも、残しておかなければ、と思うのです。
誰でも自由に目にすることができる場所に、薫る写真を残していこうと思います。
(例えそれが、アクセスの少ない喫茶店ブログの一角だとしても!)
「美味しい」の判断に使う定規を育てるために、役立ててください。
それにしても...
写真がたくさんあります。古いカメラの画像、だめなアングル、ブレちゃって惜しい写真...
これから少しずつ整理して、このカテゴリ「トリオンフォ」に収めていきたいと思います。
きょうは、ひとまず取り掛かり。
なんとなく、お誕生日に寄せて...
立石さん♪
おめでとうございます(*´□`)ノ +.☆゚+.☆